絶縁抵抗 測定方法【入門編】メガーの使い方+絶縁抵抗計の読み方(図付き)

未分類

絶縁抵抗ってなに?

電気工事や設備点検で必ずといっていいほど登場する「絶縁抵抗測定」。
でも実際にメガーを手にしたとき、こんな疑問はありませんか?

  • どこにどうつなぐのが正解なの?
  • 「MΩ」ってどれくらいならOKなの?
  • デジタル表示で「OL」って出たけど大丈夫?

この記事では、はじめてでもわかる絶縁抵抗の測定方法を、イラスト図解とともに丁寧に解説します。
「絶縁の基準値」や「測定時の注意点」までしっかりカバーするので、入門者もベテランも再確認に使える内容です!


第1章:メガーってどう使うの?配線と測定手順

まずは絶縁抵抗を測るための「メガー(絶縁抵抗計)」の使い方から解説します。

🔌 測定に必要なもの

  • 絶縁抵抗計(メガー)
  • 測定対象の機器や配線(照明・コンセント・動力盤など)

🧰 測定手順の基本(単線・機器)

  1. 電源を必ず遮断(ブレーカーOFF)する
  2. メガーのリード線を接続する(黒:接地側/赤:非接地側)
  3. 定格電圧を選び、テストボタンを押して測定

ポイントは「必ず電源を切ってから」測定すること。
通電状態で測定するとメガーが故障する危険があるため要注意です⚠️

メガーで絶縁抵抗を測定するイラスト

次章では、測定した値が「何を意味しているのか?」を詳しく見ていきます。

第2章:絶縁抵抗の測定値って、どう見ればいいの?

メガーで測定した後に表示される数値──それが絶縁抵抗値(MΩ)です。
でもこの数字、具体的にどれくらいなら「OK」って判断できるのか?迷いますよね。

エイムアイコン
実はこの「MΩ(メグオーム)」って、絶縁状態の良し悪しを示す抵抗の単位なんだ。
数値が高いほど「電気が漏れにくい」=絶縁が良好ってことだよ!
チャビ監督アイコン
おれ昔さ、メガーの「20MΩ」って表示見て「やべっ高すぎる!?」って思ったけど
実際は“良好”って意味やったんやな〜。

✅ 「MΩ」ってどれくらいならOKなの?

ここが大事なポイント。JIS規格などで定められている電圧別の最低基準値は次の通り👇

  • 単相100V(大地間電圧100V) → 0.1MΩ以上
  • 単相200V(大地間電圧100V) → 0.1MΩ以上
  • 三相200V → 0.2MΩ以上
  • 三相400V → 0.4MΩ以上

つまり、測定値がこの基準値を上回っていれば「絶縁良好」という判断になります。

絶縁抵抗値の読み取り方イラスト

📏 アナログメーターの読み方に注意!

メガーにはアナログとデジタルがありますが、アナログタイプは目盛りを読み間違いやすいので要注意。

たとえば「10MΩ」と「1.0MΩ」は一桁違いでも大きな差!
表示が「∞(インフィニティ)」になってる場合は、上限オーバー=絶縁良好です(OLとも表示される)。

🧪 測定ミスを防ぐには

・テストボタンは一定時間押し続ける(1〜2秒)
・リードの接触不良やブレーカーのOFF状態を再確認
・異常に低い値や「0.00MΩ」が出たらすぐに調査を

エイムアイコン
読み方さえわかれば、測定は怖くないよ!
次は「どのくらいの値でNG?」って早見表でサクッと見てみよう!

第3章:絶縁抵抗の“基準値”早見表!パッと見でわかる!

「どこまでがOK?」「この回路は何ボルトやったっけ?」
そんな現場あるあるに役立つのが、絶縁抵抗の基準値早見表

絶縁抵抗 基準値の早見表

📋 絶縁抵抗の最低基準値(JIS規格より)

回路種別 大地間電圧 基準値
単相100V/200V 100V 0.1MΩ以上
三相200V 200V 0.2MΩ以上
三相400V 400V 0.4MΩ以上

🧠 暗記のコツ:「大地間電圧 × 0.001MΩ」以上

ざっくり言うと、「大地間電圧の1/1000が基準MΩ」という覚え方ができます。

  • 100V → 0.1MΩ
  • 200V → 0.2MΩ
  • 400V → 0.4MΩ

この法則を覚えておけば、現場でパッと判断できます。

⚠️ 「単相200Vなのに0.2MΩ必要」と勘違いしやすい!

実は単相200Vでも、大地間電圧は100Vです。だから必要な基準値は0.1MΩ以上
設計者も現場もここを混同するとトラブルのもとになります。

エイムアイコン
「単相200Vでも基準は0.1MΩだよ!」って一発で言えると、信頼感アップするよ。
チャビ監督アイコン
設備屋さんとやりとりする時も、
この基準がパッと出てくるとスムーズやな!

第4章:絶縁抵抗が低いとどうなる?感電・漏電リスクを見逃すな

「数値が0.01MΩだったけど、まあ大丈夫やろ…」
──その油断が大事故に繋がることもあります。
絶縁抵抗の“異常値”は、配線トラブルのサイン。現場ではその危険性を正しく見極める目が必要です。

異常な絶縁抵抗と感電リスク

⚠️ 絶縁が破れるとどうなる?

  • 電線の被覆が劣化して内部でリーク
  • 湿気・ホコリ・腐食で通電パスができる
  • 最悪の場合、感電・火災・設備停止に直結

だからこそ、「基準値を下回ったら絶対に要注意」。再測定や補修確認が必須になります。

🔌 よくある“見逃しポイント”

  • 回路を切り離して測定していない
    → 他回路とつながっていて、数値がごまかされる
  • 湿気の多い梅雨・雨上がりの測定
    → 一時的に値が下がることもあるが、現場ではNG
  • 機器を接続したまま測定
    → 機器の内部抵抗で異常に見えてしまうことも

👷 実際にあった現場トラブル

ある現場では、照明回路の絶縁抵抗が0.05MΩ
「低いけど照明つくし…」と放置された結果、雨の日に漏電遮断器が動作。
復旧に数時間かかり、テナントからクレームに…。

異常値=警告灯ととらえて、即対応することがプロの判断です。

エイムアイコン
基準値割ったら迷わず再測定!感電や火災になる前に、必ずチェックしよう!
チャビ監督アイコン
数値が微妙でも「様子見」はNGやな。
現場での“違和感”に気づける人が、信頼される職人や!

まとめ:絶縁抵抗は“電気の健康診断”!

絶縁抵抗の測定は、現場の安全を守るうえで欠かせない“電気の健康診断”のようなもの。
数値が高ければ正常、低ければ要注意──それを見抜けることがプロの証です。

  • ✅ メガー(絶縁抵抗計)の正しい使い方
  • ✅ MΩ表示の読み取りと測定タイミング
  • ✅ 電圧ごとの基準値早見表
  • ✅ 異常値と感電・漏電のリスク

特に単相200V回路の“0.1MΩ”基準などは、現場で混乱しやすいので要チェック!
今後の点検や竣工検査に向けて、ぜひこの内容を活用してください✨

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今後も「現場で本当に役立つ電気の知識」をテーマに、現場目線でお届けしていきます💡

🌟ブログ村ランキング応援よろしくお願いします🌟
あなたの1クリックが励みになります!
ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました